県議選(5月27日告示、6月5日投開票)は27日、告示まで残り1カ月となった。石垣市区(定数2)に立候補を予定している新人で元市職員の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=、新人で前市議の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=、現職で自民公認の砂川利勝氏(52)の3陣営は「告示以降は毎日が投票日」と告示までの取り組みを重視しており、今後、前哨戦が活発化する。それぞれ告示前後に最大動員の集会を開き、勢いをつける考えだ。
今選挙は革新系から2氏、保守系から1氏と2012年の前回選挙とは逆の構図。革新系の2氏が票を奪い合う格好となっている。市内各地には3氏の名前入りののぼりが立てられており、選挙間近の様相を呈している。
次呂久氏は、高嶺善伸県議が後継者として推す。昨年10月から街頭に立ち、「あなたと一緒にはじめの一歩」「若さ・情熱・誠実」をPR。政党や労組から推薦を受けており、今後は組織力を生かした取り組みを展開したいところ。5月28日午後7時半から市民会館大ホールで総決起大会を行う。
前津氏は、昨年の早い段階から水面下で動いており、地域をくまなく回るどぶ板選挙に徹している。政党推薦は社大八重山支部のみとなっているが、市議3期で培った人脈をフルに生かし、「経験と実績」「即戦力」をアピールしている。5月25日午後7時半から市民会館大ホールで総決起集会を開催する。
現職の砂川氏は、1期4年の実績とともに「有言実行」「行動力」「実行力」を強調している。保守系から1人の予定候補者となっているため楽観論を警戒、引き締めを図っている。保守層の支持固めと票の掘り起こしに取り組んでおり、5月20日午後7時から市民会館大ホールで県政報告会を開く。