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Channel: 八重山毎日新聞社
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気温が上昇し、人々の動きが活発になる中

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 気温が上昇し、人々の動きが活発になる中、自然界の危険生物の動きも活発化する。郡内で陸上の危険生物の代表格が「ハブ」だ▼郡内に生息する種類は「サキシマハブ」。本島や奄美大島などに生息する「ハブ」と比べ比較的毒性が弱く、重傷化することは少ない、とされている。だが、過去にかまれた人が死亡したケースもあり、毒性が弱いといっても決して油断はできない▼沖縄県衛生環境研究所のまとめによると八重山保健所管内で昨年1年間に発生したハブ咬症は35件で、前年の13件から2.7倍に増加。県全体の52%を占めた▼場所は、畑の12件や道路の4件などを抑え屋敷内が17件(47%)と最多。定番の農作業中や草刈中などのほかに、特に昨年は相次いだ大型台風の対策や後片付けなどで植木鉢や資材などを移動させる際にかまれたケースもあるようだ▼咬症箇所は指や手などが大半。かまれた経験のある人によると、指が2~3倍に腫れ、激しい痛みがあるという。それを考えると、幼少の頃、カエルを捕るためブロック塀の穴などに平気で手を突っ込んでいたことを考えると、ゾッとする▼これから5月の大型連休にかけ、学校の遠足や家族、グループで山野に出かけるケースが増える。くれぐれもハブには注意し、楽しんでほしいものだ。(下野宏一)


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