花木にもそれぞれ体調不良というのがあるのかな。というのも島内各地の花木の名所がアセビやツツジを除いて、どこもかしこも花が少なく足を運んだ人たちをがっかりさせている。心当たりは、昨年暮れからの冷え込みと長雨。この影響が一番大きかったのではないかと天気をうらめしく思っている▼昨年、観光客を案内して喜ばれ感謝された宮良小学校農園沿いのデイゴも今年は花をつけないまま。葉が茂りだしたところを見ると今年は咲かないかも。デイゴ並木を大事に育てている竹富島の方も、まばらな開花に「デイゴの花が少ない年は大きな台風が来ないというのでこれも良しとし来年に期待したい」と話していた▼毎年見物に出かけている市街地のヒカンザクラも大川中の通りと4号線沿いの民家の庭でとびとびに咲いていたのを見かけただけ。ほとんどが早々に葉桜と化していた▼一方で島の花好きの人やグループが平素から大事に育てている庭や公園の草花は、今を盛りと咲きそろい道行く人の目を楽しませている▼その中で大浜のオヤケアカハチの碑を囲んで手入れされている崎原公園と近くの當山家の庭は役所の都市計画に携わる係にぜひ見てもらいたい箇所。まめに草を抜き日照りには水やりを欠かさないという▼維持管理こそが観光地の役所仕事。(仲間清隆)
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