庁舎の移転を計画している八重山3市町は2016年度から取り組みを具体化させる。石垣市は旧石垣空港跡地、竹富町は西表大原、与那国町は与那国中学校東側にそれぞれ移転新築。市は1日、組織機構の一部見直しで新庁舎建設室(大城智一朗室長、3人)を新設。今後、早急に建設場所を確定し、土地所有者の国・県と協議して用地を取得、実施設計で事業費を確定して緊急防災・減災事業債の申請を行う予定だ。(8面に関連)
市の新庁舎建設事業は2015年度まで企画政策課が担当してきたが、16年度から本格化するため分離、建設事業に特化する部署を設けた。
建設場所については、いくつかの候補地から利便性などを考慮して絞り込んで確定するという。
中山義隆市長は1日の年度初め式で「本年度は旧空港跡地への移転に向けた大きなスタートとなる」と強調。大城室長は取材に「年内に防災・減災事業債の申請ができるよう全力で頑張る」と話した。
市の組織見直しではほかに企画政策課内に移住・定住支援係(2人)を新たに設置。教育部局では学校指導課を学校教育課に名称変更、同課内に情報教育推進係(2人)を設けた。