一般社団法人八重山ビジターズビューロー(会長・中山義隆石垣市長、YVB)は23日、全日本空輸(ANA)や日本旅行と連携し、関東の私立高校15校の教育旅行担当者18人を4日間の日程で初めて招き、現地視察会を始めた。「見る」「学ぶ」「体験する」をテーマにさまざまなメニューを紹介し、2018年度以降の修学旅行の実現につなげていく。
YVBによると、八重山への教育旅行は年間80校程度で9割が関西から。このため関東の需要を掘り起こそうと、羽田−石垣間で一度に300人以上を運べるANAの中型機(335席)を活用して修学旅行を増やしたい考えだ。
現地視察会は本年度の八重山修学旅行強化事業の一環として実施し、石垣、西表、由布、竹富、小浜など各島のコースを用意。沖縄本島にはない魅力や体験を伝えられるかがポイントとなるという。
現地視察会初日の23日夜には市内ホテルで歓迎セレモニーがあり、中山市長は八重山諸島の自然、文化、芸能の魅力を紹介し、「八重山は修学旅行の候補地として適地。民泊を含めて受け入れ態勢をつくる。島を見、島に触れてもらい、ぜひ八重山に決定してもらいたい」、YVB八重山教育旅行誘致委員会の兼島英樹委員長は「八重山ではいろんな体験ができる」とそれぞれPR。
ANA販売計画部の田部敏之副部長は「八重山には東京から修学旅行はまだ少ない。八重山は魅力的な修学旅行地で、わが社は一挙に300人余を運べるなど、環境は整っている」と強調した。