日本全国に先駆け、夏の到来を告げる「日本最南端!八重山の海びらき2016」(八重山ビジターズビューロー主催)が19日、石垣市の南ぬ浜町ビーチ(仮称)で開催され、八島小学校の児童が八重山の海開きを声高らかに宣言した。会場には多くの郡民や観光客ら約1000人(主催者発表)が訪れ、初泳ぎや海上収穫祭、舞台イベントなどを楽しんだ。今後1年間、八重山観光のPR役を務めるミス八重山の発表やTシャツコンテストの表彰式も行われた。この日は最高気温が25.4度(午前11時51分)まで上昇したものの、雨が降り、肌寒さを感じる天気となった。
海びらきは午前11時半ごろの安全祈願に続き、まきら保育園の威勢のいい日本太鼓で幕開け。
八重山ビジターズビューロー会長の中山義隆市長は「八重山の海の行事やマリンレジャーがこの1年、無事故で快適なシーズンであることを祈念する」とあいさつ。八島小学校の児童が「誓おう事故のない安全な海での過ごし方を。願おう美しい海が永遠であることを。今ここに2016年八重山の海開きを宣言します」と力強く声を上げた。
関係者のテープカットの後、初泳ぎがスタート。子どもたちや観光客が一斉に海に入り、初泳ぎや海上収穫祭を楽しんだほか、ビーチ宝探しやミニサバニ体験、マリン体験などの多彩なプログラムも展開された。
この日、八重山地方では雷注意報が発令され、雨脚の強くなった午後1時すぎには安全対策として、初泳ぎを切り上げたが、舞台や浜辺の特設ステージでは八重山商工高校郷土芸能部の舞踊、マカレフアちはる&マカプアメリアのフラダンス、人気お笑いコンビ「しずる」が司会を務めたお笑いライブが繰り広げられ、海開きを盛り上げた。
家族と一緒に来場した石垣勇磨君(海星小2年)は「水が少し冷たかったが楽しかった。もっと泳ぎたい」と笑顔をみせた。
友達と観光で訪れた中澤和久さん(20)=兵庫県=は「雨が降ったのは残念だったが、日本最南端の海開きを体験できて良かった」と話した。