【黒島】旧正月の1月31日、黒島の東筋と仲本集落で、豊作と住民の無病息災を祈願する恒例の「旧正月大綱引き」が行われた。会場には地域住民や郷友会員、観光客も参加し、ツナヌミンや大綱引きで今年の豊作を祈願した。
黒島東筋部落会(比屋定修会長)は同日午後2時すぎから、黒島伝統芸能館前で旧正月行事を行った。地域住民に行事の開催を知らせるドラの音が鳴り響く中、「正月ユンタ」で会場を盛り上げ、南からヤリ、北からカマを持った勇者が青年たちが支える舞台の上に立って登場。勇壮なツナヌミンが披露された後、「北が勝つと豊漁、南が勝つと豊作」と伝えられている大綱引きが行われ、南の勝利で今年一年の豊作を祈願した。
綱引きで盛り上がりも最高潮に達する中、南からツクドゥン(農民の最高位)、北からミリクが子どもたちを引き連れて登場し、ツクドゥンに五穀の種子が託された。
大阪府交野市から介護の自主研修で訪れている大門秀幸さん(47)は「旧正月のイベントを初めて見させてもらって楽しい。Tシャツ一枚で正月行事を行える暖かさにも驚いた」と感想を話した。
仲本支会(宮喜一支会長)は同日夜、旧正行事を行った。