2013年1年間に八重山署管内で補導された少年の数が1560人に上り、前年と比べ479人(44.3%)増加していることが八重山署のまとめでわかった。なかでも中学生の喫煙が、308人と前年の102人から3倍に増加。少年全体でみても喫煙が前年比478人増の805人と、補導総数を押し上げる最大の要因となった。同署では「不良行為は他の犯罪の被疑者や被害者につながる危険性がある。少年補導員や関係機関と協力し、街頭補導に今後も力を入れる」と話した。
同署によると喫煙補導が急増した背景は、地域から情報提供のあった少年がたむろする場所の重点的なパトロールや、特に放課後から夕暮れ時の街頭補導に力を入れたことを挙げ、「地域から情報が寄せられたことが大きかった」と分析している。
また中高生の深夜はいかいは、高校生でわずかに減少したものの、依然として多く、中学生が210人(前年比79人増)、高校生が333人(同27人減)だった。
補導状況を月別で比較すると、新学期を迎える4月ごろから増えはじめ、夏休み期間中の8月に204人とピークとなり、9月から減少する傾向にある。
補導された場所は路上が6割、公園や海岸が3割となっている。
なかには1人で55回補導された少年もおり、同署では「このような少年は親や学校などと連携して、立ち直りなどの支援を進めたい」と話した。