石垣市が職員を派遣して実施している出前講座「まちづくり市民講座ゆめみらい」を活用し、日本郵便㈱先島地区連絡会(総括局長・船道一雄黒島郵便局長)は11日夜、八重山郵便局で「認知症サポーター養成講座」を開いた。認知症を正しく理解し、窓口でも適切に対応しようと企画、管理職17人が受講した。
市民講座は、市が行政に対する理解を深めたり、学習機会の拡大につなげようと、団体などが主催する研修会や勉強会、集会などに専門知識のある市職員を派遣するもので、2002年度から実施。本年度は61講座を用意している。
市企画政策課(南風野哲彦課長)によると、昨年度は7回、本年度は11日までに6回の利用があった。南風野課長は「行政について分からないこと、疑問に思っていることについて職員が出向いて説明するもので、市民の生涯学習にもなる。もっと制度を活用してもらいたい」と呼びかけている。
認知症サポーター養成講座を企画した先島地区連絡会スタッフの與那覇義(ただし)さんは「認知症のお客さまには、認識不足で対応がままならないこともある。まずは管理職が講座を受け、社員に広げていきたい。今後、包括支援センターとも連携していきたい」と話した。
市はこの日の講座に、介護長寿課・地域包括支援センターの職員を派遣。県認知症介護指導者の當山房子氏が講師を務めた。