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波照間製糖工場が完成 18日から操業開始

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完成した竹富町波照間製糖工場=15日午前、撮影・本比田里奈通信員

 【波照間】竹富町波照間製糖工場の落成式典・祝賀会が15日、同工場で行われ、波照間製糖㈱(西村憲社長)が指定管理者として18日から操業を始める。新工場の1日当たりの原料処理量はこれまでの100㌧から130㌧に増える。祝賀会には川満栄長町長や公民館役員、島内の農家が出席。新工場の完成を祝い、島の基幹産業となっているサトウキビ産業の振興に決意を新たにした。

 町波照間製糖工場は旧工場隣接地に整備された。敷地面積8970平方㍍に鉄骨2階建てで、延べ床面積は4814平方㍍。総事業費は約26億円。工場内の各種バルブは中央制御室のコンピューターで開閉できるほか、箱詰めも自動化されている。

 テープカット後の式典で川満町長は「波照間のサトウキビは長い間、地域経済を支えてきた。黒糖のさらなる品質アップと安定供給、安定販売で活性化できるよう期待している」と式辞を述べ、工事関係者5社に感謝状を贈呈した。

 祝賀会では、用地を提供した嘉良直、小成善幸、前加良永徳、砂川清昇の4氏に感謝状が贈られた。

 舞台は波照間婦人会や工場職員による伝統芸能で盛り上がった。波照間青年会は、伝統行事「ムシャーマ」で奉納される「シーシン棒」を披露し、獅子舞でくす玉を割る演出で会場を沸かせた。

 祝賀会後、東迎一博公民館長は「島の経済基盤、サトウキビ産業を支える新製糖工場が完成した。県内の含みつ糖全般にインパクトを与えるような工場になってほしい」と期待を込めた。

 土地提供者の嘉良さんも「環境面や景観面の不安もあったが、島の経済的な発展につながればと思って土地を提供した。立派な施設ができたことをうれしく思っている」と喜んだ。

 感謝状を受けた工事関係者は次の通り。

 ▽㈱盛設計(新城安時社長)▽月島機械㈱(山田和彦社長)▽㈱大米建設(下地米蔵社長)▽県土地改良事業団連合会(古謝景春会長)▽㈲石波建設(前盛進代表)


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