JAおきなわ八重山地区畜産振興センター(又吉健夫センター長)がまとめたJA石垣牛の2013年の販売実績は、頭数が577頭、販売額(税込み)5億3122万円と、過去最高を記録した前年を頭数で173頭(23%)、額で6168万円(10.4%)下回った。だが、需要の伸びに反する供給減で、1頭当たりの価格は92万1206円と前年を13万125円(16.5%)上回る高値を付けた。1㌔当たりの平均単価は前年平均より約400円高い2337円もの高単価となった。
枝重の平均は、394.1㌔。出荷頭数の減少で肥育期間を短縮した出荷が増えたことで前年を約10㌔下回った。去勢(326頭)の平均は411.8㌔、雌(250頭)は377.5㌔。雌雄間で34㌔の体重差があった。同センターでは、枝重増を今後の課題とし、平均枝重420~30㌔を目標に取り組む方針。
肉質の等級は、5等級が11.5%、4等級39.4%、3等級39.6%、2等級9.5%。上物とされる4等級以上で約51%を占め、同センターでは「出荷月齢が早くなった割には肉質が良かった」と評価した。
一方、経産牛を一定期間(6カ月)以上肥育したやいま牛の販売実績は130頭、販売額は3814万円(税込み)だった。
頭数減は、11年の東日本大震災の発生で牛肉消費が減少。これに伴い出荷月齢が伸び、素牛導入数が減ったことによるもので、同センターでは、14年は月齢を調整しながら出荷頭数を、13年の実績から100~150頭増やすことにしている。