石垣市は6月1日から、市ホームページ(HP)で公開している行政地理情報システム(GIS)を更新、機能拡充に伴う新しいサービスを展開していく。新しいシステムを活用することで業務の効率化が図れるほか、インターネットを通して画面上に表示した地図で、距離や面積の計測も可能となり、市民も市役所HPから同システムにアクセスして活用することができる。
行政GISの更新は電子自治体の実現に向けて行政事務の効率化と住民サービスの高度化、オープンデータ時代への対応などが目的。
新しいシステムでは地図や航空写真のデータをもとに、外灯設置状況や校区マップ、筆界や等高線などの行政情報を加えていくことも可能で、業務に合わせて地図情報を加工することもできる。
26日午後、市役所会議室で職員向けの業務用操作説明会が開かれ、約10人の市職員が参加。同システムの運用委託を受けている(株)パスコ沖縄支店(藤田淳一支店長)の職員らが使用方法を説明。
同社の担当者は「行政の業務を地図情報に展開することで、業務に応じてさまざまな表現方法を使った地図を作製することができる」と述べ、行政におけるGISの活用事例も紹介した。
説明会に参加した男性職員(36)は「新しいシステムでは業務に応じて地図に書き込むことができるため、業務の効率化だけでなく、まちづくりの面などいろんな分野で、職員のアイデア次第で活用できるようになる」と感想を話した。