【西表】1日午後8時30分ごろ、西表島高那付近の県道で交通事故死したイリオモテヤマネコが発見された。環境省西表野生生物保護センターの職員が確認し、2日発表した。
輪禍に遭ったヤマネコは成獣のメスで体重3428㌘、体長560㍉㍍。西表島西部から大原に向かう車線の路上に横たわっていた。発見した通行者から通報を受け、同センター職員が駆けつけた際には体温が残っていた状況から事故直後だったと推定されている。
同センターによると、ヤマネコの交通事故は記録が残っている1978年以降、63件目で、そのうち61頭が死んでいる。
昨年は過去最悪の6件の交通事故が発生、1頭は逃走して生死不明だが5頭が死んでおり、同センターでは昨年に続く事故の多発を懸念している。
冬季は繁殖期でヤマネコの活動が活発になり、事故が起こりやすい季節のため、同センターでは西表島で車を運転する際、法定速度を守ってスピードを控えるとともに野生生物の飛び出しに注意を呼びかけている。