民間事業所の定期健康診断が石垣市内の医療機関で行われている。自身の健康状態をチェックするため必要な検査だ▼筆者も先日、検査を行ったが、何回経験しても慣れないのが胃カメラ。最初は麻酔をした上で口からカメラを入れたが、最近は「口より楽」とされる鼻からの検査に切り替えた。だが、苦しさは大差ないようにも思える▼同じ日に検査を受けた同僚との話の中で出たのが鼻からの検査に用いられている管が細い胃カメラを口から入れれば楽になるだろう、というもの。理にかなっていると思うが、なぜか実現しない▼胃カメラには、この他に小型カメラを搭載した小さなカプセル(カプセル内視鏡)を飲み込み、消化管を通りながら撮影される画像をみて検査する方法もあるようだ。料金が高いらしく一般には普及していないが、胃カメラを楽に受けるためにも、安価での普及を待ちたい▼昨年、八重山労働基準監督署が発表した管内の2013年の定期健診結果における有所見率は65.7%。3年連続全国ワースト1の沖縄県の平均を2ポイント上回る▼血中脂質や胸部X線、肝機能、血糖、血圧など生活習慣病の要因とされる検査項目で有所見率が高い結果が出ている。改善には適度な運動と、塩分、脂質を抑えた食生活改善が必要なようだ。(下野宏一)
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