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登小新増改築事業 総工費は29億円

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9~10月にかけて解体される予定の現校舎。その後、新校舎の建設が始まる=8日午前、登野城小学校

 登野城小学校の校舎新増改築事業で石垣市は現在、新校舎の実施設計を進めている。施設の配置計画では特別支援教室を校舎中央部に置き、普通教室への通級に対応するなど、連続した学びの場を確保する計画だ。普通教室内は木質の内装材を取り入れてぬくもりのある空間とし、教室内に水飲み場や手洗い場も設ける。市は4月から仮校舎の建設に入り、仮校舎完成後に現校舎の解体、新校舎の建設と順次工事を進め、2017年4月の供用開始を目指す。

 市教育委員会によると、1979年に建設された現校舎(4365平方㍍)は耐力度調査で危険建物と判断されたため、取り壊すことになった。体育館と水泳プールを除き、校舎4棟(延べ床面積約5000平方㍍)を整備する。

 総事業費は約29億5000万円で、2015年度一般会計予算案には14億2539万円を盛り込んだ。

 仮校舎は北側の運動場にプレハブ2階建て1棟、同平屋1棟、倉庫1棟を運動場に確保。仮校舎に移転した後、9月から10月にかけて現校舎を解体、10月から現校舎跡に新校舎建設を着手する。

 新校舎は教室棟3棟(4階建て1棟、3階建て2棟)と管理棟1棟(4階建て)で構成。教室棟間を渡り廊下でつなぎ、動線や利便性に配慮する。管理棟は校長室、職員室、事務室を一体的に配置し、児童の登下校の見守りができるようにする。職員用の男女更衣室、シャワー室も完備する。

 施設全体でバリアフリー化を図り、福祉のまちづくり条例にも合致させる。

 管理棟2階の生活科室、教育相談室などを地域開放施設として利用できるよう外部階段を設置し、夜間の利用にも対応できるようにする。


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