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平和の調べに思い新た

フィナーレで出演者とともに「ふるさと」を歌う来場者ら=8日午後、八重山平和祈念館

 「音楽は平和のメッセージ」をテーマにした第12回平和コンサート(同実行委員会主催)が8日午後、八重山平和祈念館で行われ、地元の音楽家が平和の調べを奏でた。

 八重山戦争マラリア遺族会(佐久川勲会長)を中心に実行委(委員長・佐久川会長)を結成して開催。100人余が来場し、音楽を通して平和への思いを新たにした。

 地元在住の声楽家、楽器奏者ら20人余が出演。「芭蕉布」「戦争マラリアがなかったら」「涙そうそう」「忘勿石」「ひまわり」など14曲を披露、フィナーレは出演者と会場が一体となって「ふるさと」を合唱した。

 八重山高校卒業生で放送研究部に所属していた古堅真帆さん(18)が司会を務め、友人の新城春菜さん(同)、仲島未来さん(同)が受付を担当するなど、若い世代もコンサートに関わった。

 新城さんは「来場者から平和だからやりたいこともできると言われた。昔より戦争が近くなっているような気がするので、こういう機会は意味があると思う」、仲島さんは「将来、教師を目指しているので、戦争体験を聞いて次の世代につなげていきたい」と感想。

 佐久川会長は「戦争マラリアの深い傷跡は今も消えていない。音楽の力で平和の心を発信したい。若い世代にも伝えていきたい」と話した。


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