川平湾で21日午前10時45分ごろ、ザトウクジラの親子とみられる2頭のクジラが回遊、19日から観光で訪れた徳光弘行さん(30)と宮澤由佳里さん(31)が沖釣りの最中に遭遇し、海面に大きく飛び出しす姿を船上から写真に収めた。高さ10㍍以上の潮吹きから約15分後、2頭は4、5回、ジャンプを繰り返したという。
クジラを生で見るのは初めてという徳光さんは、約100㍍の間近で見て「迫力十分!。15㍍の船体と同様かそれ以上の大きさに見えた。大小のクジラが交互にジャンプを繰り返し、親が子どもに飛び方を教えている感じだった」と興奮を抑えきれない様子。宮澤さんも「釣りはダメだったが、とても満足。いい旅の思い出になった」と喜んだ。
二人が乗った「第6海人丸」の磯田博船長は「年に4、5回クジラを見ることはあるが、潮吹きやジャンプに遭うのは珍しい」と驚いていた。
クジラは、冬場に出産や子育てのため暖かい沖縄海域に回遊して来るといわれ、石垣島近海では昨年2月中旬に、大崎海域でザトウクジラがダイバーらに目撃されている。