郡内の窯元の中から17工房が一堂に会し、作品を展示販売する石垣島第4回やきもの祭り(同実行委員会主催)が27日から、石垣市民会館中ホールで開幕した。初日は600人を超える市民が会場を訪れ、各工房の特色あふれる作品を手に取るなどして品定めをしていた。最終日の28日は午前10時から午後5時まで開かれる。
今回は実行委が郡内の焼き物業者に声をかけ、竹富町から2工房、与那国町から1工房が初参加するなど、例年に比べ出展数も充実。
実行委の掘井太朗会長は「年末の平日開催となったが、多くの参観者があり、ホッとした。八重山の窯元が集まる機会はなかなかない。島を活気づけるため、あすも多くの人に足を運んでほしい」と呼びかけた。
各業者から集めた福袋ならぬ「チャンプルーボックス」が今年も人気で、5000円と3000円の2種類のボックス計24箱が午後3時までに完売。事前予約が必要な陶芸体験コーナーも好評で、職人が回すろくろに見入ったり、皿作りを体験した。
初参加のアトリエ五香屋(竹富島)の水野景敬さん(48)は「毎年足を運んでいるが、見るより出展する方が楽しい。小鉢や茶わん、ヨーロッパ調のマグカップを出品した。地元の人に見てもらいたい」と述べた。ビームパリ窯(西表島)の嘉陽恵美子さん(48)は「やきもの祭りは互いに刺激を受け、勉強になる」と話した。
山口陶工房(与那国島)の山口和昇さん(65)は「このイベントは素晴らしい。離島から焼き物の風を吹かせることができれば」と語った。