「農笑(めぐみ)〜生命の農笑に感謝 笑いあふれる 農業祭〜」をテーマにした八重山農林高校(渡久山修校長、生徒288人)の第35回農業祭が20日から2日間の日程で始まった。初日は悪天候にもかかわらず、大勢の市民が訪れ、販売物を品定めしたり、各学科の活動紹介の展示に見入っていた。
3年に1度開かれる農業祭は生徒の学習活動を広く一般に公開し、地域と学校の連携を深めるのが狙い。
会場では生徒たちが授業や実習で作った野菜や草花の苗、精肉類、ケーキやパン、クッキーなどが販売され、買い求める人でにぎわった。
このほど完成した農場実習棟では、プロジェクト発表や各学科の活動を紹介する展示などが行われ、来場者の関心を集めた。
毎回訪れ、花の苗などを主に購入しているという女性(70)は「20年前から園芸にはまっていて、私にとって最高のイベント。ほかの所に比べて値段も安いし、質もいい」と話し、「卒業後も学校で学んだことをどんどん生かし、頑張ってほしい」と生徒たちにエール。
草花の苗や観葉植物などを販売している生活科学科3年の宮良かなこさん(18)は「自分たちが作ったものが売れるとうれしい。豚汁も販売しており、みんなで協力しながら頑張っているのでぜひ足を運んでほしい」と呼びかけた。
最終目の21日は午前9時30分から午後2時30分まで開かれる。