日本野鳥の会(柳生博会長)の創立80周年記念で、同会石垣支部顧問の﨑山陽一郎さん(78)を功労者として表彰した。﨑山さんは旧八重山野鳥の会の設立(1972年)から同会八重山支部の組織替え(82年)を経て、現在の同会石垣島支部(2009年設立)に至るまで、40年余にわたって同会の活動に尽力。長年の活動で野鳥保護の基礎を築いたことが評価された。
地域の小中学校や教育施設で講演会や探鳥会を行い、野鳥保護など環境教育の普及に努めた。カンムリワシの生息数の解明や名蔵川河口の湿地アンパルのラムサール条約登録などに向けた取り組みも行ってきた。
伝達表彰は19日午前、環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで行われ、同支部の宮良祐成支部長が﨑山さんに表彰状を手渡し、「八重山では現在も多くの野鳥を見ることができる。﨑山さんたちがこの環境を守ってきたおかげ。野鳥の会の活動を通して、自然を保護することの大切さを後世にも伝えていきたい」とあいさつ。
﨑山さんは「八重山の自然をこれからも大切にし、立派な環境にしていくためにも、微力ながら取り組んでいきたい」と話した。