大浜中学校男子駅伝チームの2度目の全国挑戦は、前年より三つ順位を上げ、44位で終わった。前回大会の経験者3人を擁し、自信を持って臨んだ大会だが、再度、全国の厚い壁にはね返された格好だ▼14日に山口市のクロスカントリーコースで行われた全国大会を振り返ってみると、1区の島袋太佑(3年)がトップと9秒差の5位でタスキをつないだが、2区以降が全国との力の差を見せつけられ、下位に沈んだ▼体験したことのない寒さとアップダウンの激しいコース、履きなれないスパイクと、悪条件。「出場者の持ちタイムでは全国に引けをとらない」(崎田尚孝監督)というが、個々の力を十分に発揮できなかった▼出場した選手たちは「(全国との)筋力の差」「アップダウンコースでの練習不足」と課題を口にした。コースの変化に対応できるだけの走り込みが不足していたようだ▼砂浜やゴルフ場など、体への負担をかけずに筋力を鍛える場所はある。全国の強豪校のオフロードへの取り組みなども参考に普段の練習に取り入れるべきだろう▼大浜中男子は県大会3連覇に向け始動する。地区内、県内の強豪校がその行く手を阻む。3度目の全国挑戦権を得るためにはさらに一段、二段のレベルアップが求められる。選手の頑張りを期待したい。(下野宏一)
↧