20日から石垣市内で夜間断水が始まるのを前に、飲料水の販売需要が伸びている。市内の専門店では夜間断水が決まって以来、家庭やホテル、居酒屋を中心に注文が殺到しているという。
市内新川の水専門店「おみずやさん」(原真一郎店長)では「夜間断水が決まり、新規注文が3割増えた。(断水が)長引けば今後も増えそうだ」と話す。
同店によると13日の夜間断水の報道以降、客足が伸び、水道水をろ過・浄水するディスペンサーや20㍑と10㍑のウォーターボトルの契約・販売が増加。受注先の飲食店やホテルでは調理用水を確保するためというケースが大半だという。
水を買いにきた50代の男性は「夜間断水するので水を購入して節水に協力しようと思った。雨が降らないと厳しい状態が続く」と不安な表情。別の男性(49)は「自宅に貯水タンクがあるので大丈夫だと思うが、万が一のために買いに来た」と語る。
同店は貯水タンクを2基設置し、販売用水を確保しており、原店長は「断水は生活に痛手。水屋として市民の皆さんに協力したい」と話している。