「子どもを本嫌いにしない本」をこのほど刊行した児童文学評論家の赤木かん子さんが19日、21日午後7時から石垣市立図書館で講演するのを前に本社のインタビューに応じ、「本はコミュニケーションツール。子どもが寝る前の30分間、本を読む時間をつくってほしい」と述べた。
赤木さんは同書のなかで、赤ちゃんから高校生まで世代ごとの読書環境について大人向けにアドバイス。
幼児期の本の選び方について赤木さんは「子どもが読みたい本を読んであげてほしい。良いか悪いかはどちらも読まないと判断できない。子どもはとにかく乱読が基本」と強調する。
知的好奇心が旺盛な小学生時代の読書の重要性にも触れ、「自分の考えていることを言葉にでき、説得できる文章を作れるようになるためには本と訓練が必要。興味が外側から内側に向かう12歳までに訓練をどれだけできるかが大切」と話す。
中高校生の読書については「親は触らない方が無難。本を薦めるのは先生や学校図書館司書などが良い」と見守る姿勢の大切さを指摘した。
赤木さんは21日、「第21回著書を語る会」で講演。