「ふるさとが 元気と知った 今日の記事」を代表標語に、15日に始まった第67回新聞週間が21日で終了した▼本紙では代表標語に沿う形で、郡外の郷友と故郷の新聞とのかかわりが5回にわたり紹介された。いずれも地元の新聞やホームページにアップされた記事を読んだりと、さまざまな形でふるさとの情報を得ているようだ▼その中で知人の顔や名前などが新聞に載ると「元気付けられ、笑顔になる」とか遠く離れていても「島のニュースを読むことで地元の人々と思いを共有できる」とか、あらためて地元の新聞の役割を実感させられるコメントが寄せられていた▼その記事を書く現場記者も「記者よもやま話」として、それぞれの記者としての思いや決意が示された。自身が書く記事が八重山だけでなく、海外を含め、多くの郷友たちに読まれ、遠く離れたふるさととの距離を縮める役割を果たしていることを知り、気持ちを新たにできたことだろう▼八重山も以前と比べ、さまざまな面で都会化し、地域内でも人間関係が希薄化しつつある▼その中でローカル紙として、地元に特化した多種多様な記事を掘り起こし、内外に情報を発信するとともに、できる限り多くの人々の名前、顔を紙面に掲載することで地域の人々をつなぐ役割を果たしたい。(下野宏一)
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