海上保安庁が尖閣専従の警備体制強化のため新造し、石垣海上保安部に配属した巡視船「たけとみ」と「なぐら」の2隻が20日午前、石垣港に入港した。
中国公船が領海への出入りを繰り返している尖閣諸島周辺の警備体制の強化に向け同庁が本年度中に配属を計画している巡視船4隻のうちの2隻。9月26日の配属以降、訓練を重ねながら石垣港を目指していた。
2隻は全長約96㍍、重量約1500㌧。羽根の角度を自在に変えることができる可変ピッチプロペラを備える。20㍉機関砲や夜間でも船舶を識別できる遠隔監視採証装置、遠隔放水銃、停戦命令等表示装置を装備している。
同庁では15年度には新たに6隻を配属。14年度と合わせ合計巡視船10隻、職員400人超を配属し、尖閣の警備体制の強化を図る。職員は14年度内に約200人が配置される見込み。