竹富町議会(新博文議長)の9月定例会最終本会議が6日午後、開かれ、当局は昨年12月に任期切れとなっていた教育委員(小浜地区)に小浜島出身の花城正美氏(65)=石垣市大川=を提案、全会一致で可決された。議会選出の監査委員1人について議会側は全員協議による全会一致で西大舛髙旬氏を推したが、川満栄長町長は「調整中」として監査委員の人事案を上程しなかった。副町長人事も上程されなかった。
改選後初となる今議会で9月29日の開会初日に議長、副議長、各常任委員や農業委員、八重山広域市町村圏事務組合議会議員、監査委員の選出を協議。全会一致で各人事案を決め、3日までに当局に申し入れた。
だが、この日の最終本会議で八重山広域市町村圏事務組合議会議員は上程、可決されたが、監査委員は上程されなかった。 議会推薦の農業委員2氏には3日、農業委員会総会で川満町長が辞令を交付した。
議会終了後、川満町長は「教育委員は地元との調整を終えて提案することができたが、監査委員については調整中」とコメント。
町議らは「議員全員で決めているのに誰と何を調整するのか」「一言も話がないが、一体なんの調整を行うのか」と、監査委員の上程を見送った川満町長の姿勢にまゆをひそめた。
1人欠員だった教育委員がそろったことに慶田盛安三教育長は「教科書問題は終わったが、教育に関する問題は委員5人で話し合った方が良い。委員がそろったことを喜んでいる」と話した。