スポーツの秋、食欲の秋を迎え、郡内の各小中学校の運動会で子どもたちがグラウンドで躍動し、昼食時には家族で弁当を囲み、ひと時のだんらんを楽しんだことだろう▼本紙が9月23日に市内で運動会を開いた学校で行った「食材費アンケート」で、回答した家族55組(1組平均5人)の平均費用は7985円、1人当たり1580円という結果が出た(2日既報)▼バラエティーに富んだおかずにサラダ、おにぎり、デザート、果物、飲み物などがならぶことを考えると、納得の数字か▼運動会の経済効果は全児童数3259人の小学校だけでみても、食材費は約515万円。家族や食材以外の支出を含めると数千万円と想像され、まさに「一大マーケット」だ▼定番メニューランキングは、「鶏の空揚げ」が堂々の1位。次いで「卵焼き」「ハンバーグ」「エビフライ」「ウインナ」などと続いた。いずれも子どもをはじめ、大人も好きなメニューで、順当な順位だろう▼ただ、市販の冷凍食品類も多く、市学校給食センターの内原たみえ栄養教諭は「野菜や肉を調理し、本来の味を教えるのも親の仕事」と指摘する。時間的な制約はあるが、努力したいものだ。ただ、メニューを考え、早朝から弁当作りに精を出すお母さんたちには頭が下がる思いだ。(下野宏一)
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