改選後初めてとなる八重山3市町議会の9月定例会が29日、招集された。議長選の結果、市議会では知念辰憲氏(60)、竹富町議会では新博文氏(59)、与那国町議会では糸数健一氏(60)がそれぞれ議長に就任した。3氏は「重責を全うしたい」などと決意を述べた。3氏が今後4年間、議会の“顔”となる。
市議会の第21代議長を決める議長選は投票が行われ、知念氏が与党14人全員から得票して当選した。このほか宮良操氏が野党から7票を獲得、1票が無効だった。副議長も投票の結果、仲間氏が与党の14票を集めた。長浜信夫氏が8票だった。
議長選では、与党から知念氏のほか仲間氏、今村重治氏(61)が名乗りを上げたが、休憩中に調整した結果、今村氏が辞退、知念氏と仲間氏の2氏から1人に絞り込んだ。
知念氏は「議長職の重責を感じており、4年間、その責務を果たすため一生懸命務めたい」、仲間氏は「議長を補佐し、中山市政の日本一幸せあふれるまちづくりにまい進したい」とそれぞれあいさつした。
知念氏は、2004年6月から06年9月まで議長を務めた経験があり、今回で2度目。本会議終了後、「与野党関係なく議会の長として公平公正に議会運営をしていきたい」と抱負を語った。
9月定例会の会期は10月21日までの23日間。一般質問は同月7日から4日間を予定している。30日も本会議を開き、農業委員会に推薦する農業委員4人を決める。当局側から議案35件も提案される。
30日で任期満了となる副市長、教育委員(2人)の人事案件について当局側は29日、本会議終了後の議会運営委員会で「現在、調整中。調整ができ次第、提案する」(當真政光総務部長)と説明した。