石垣島地方は16日、南からの湿った空気が入り込み、大気が不安定な状態となったことで天候が崩れ、15日午前零時から16日午後2時までの間に各地で140㍉を超える大雨が降り、石垣市消防本部によると、市内の道路2カ所で道路が陥没、宮良地区では敷地内浸水が発生するなどの被害があった。
石垣島地方気象台では同日午前8時47分に石垣市に大雨(土砂災害)警報を発表、午後2時30分に解除した。
同気象台によると、15日午前0時から16日午後2時までの総降水量は竹富町上原で164㍉、石垣市川平で147㍉、登野城で146㍉、伊原間で143㍉を観測。
24時間降水量では西表島で127㍉(午前11時20分まで)、波照間島志多阿原で69・5㍉(午前7時50分まで)と12月の観測史上最大を記録した。
市消防本部によると、昨日から降り続いた雨の影響で16日明け方までに市内大嵩地区から県道79号線に抜ける道路と石垣中学校北側の産業道路沿いで道路が陥没。大嵩地区では道路片側を封鎖している。
17日も前線の通過で雨が降り、明け方にかけて局地的に雷を伴う激しい雨が降る見込みで、気象台では、これまでの雨で地盤がゆるんでいるところがあるため、土砂災害への注意を呼びかけるとともに落雷や突風、高波への注意を呼びかけている。