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Channel: 八重山毎日新聞社
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素牛の産地として近年、子牛のセリ価格が…

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 素牛の産地として近年、子牛のセリ価格が好調に推移する八重山だが、セリで取引された子牛の肥育後の評価はあまり知られていない▼石垣では毎月1回(黒島は2カ月に1回)セリが行われ、700頭前後の子牛が取引されている。その大半を本土の購買者が落札、肥育し、それぞれの銘柄で市場に出している。だが、消費者に情報が開示されるのは肥育農家のみで、その素となる子牛の産地や生産者の情報は表に出てこない▼かつて、石垣産の子牛を肥育した枝肉が、本土の共進会で最優秀となり、800万円余で取引されたケースもあり、八重山産子牛の肥育後の評価は農家、畜産関係者とも知りたいところだ▼この中、八重山産子牛の銘柄化を目指し、活動しているのが「八重山郷里素牛生産グループ」(東竹西信行リーダー)のメンバー。子牛の生育履歴を記したカルテを作り、素牛産地としての八重山を全国にアピールしている▼先日は名古屋市内のホテルレストランで消費者と意見交換し、直接、八重山産を素とした牛肉の評価を聞いた▼肥育成績や消費者の評価を知ることは素牛産地としては大事。今後の改良にも役立つだろう。石垣牛や美崎牛など島素材の銘柄牛が好評を得る中、全国に素牛の良さをPRするためにも素牛の銘柄化は有効だろう。(下野宏一)


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