Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all articles
Browse latest Browse all 16824

自宅敷地内に開設した「五穀農園」(石垣)…

$
0
0

 自宅敷地内に開設した「五穀農園」(石垣)で3年前から麦やアワ、モロコシなどの「五穀」を栽培している當山善堂さんが、今年収穫した「アワ」が大豊作となった。穂の部分の長さ、厚みとも通常の2倍以上の大きさとなり、本人もびっくり▼當山さんいわく「今年は肥料を入れた」という。昔からアワに肥料を入れるという話を聞いたことがなく「不要なもの」と考えていたが、ためしに有機肥料や水溶肥料を入れて肥培管理したところ、これまで知っているアワとは比べものにならない大きさの物がとれたという▼當山さんが、五穀の栽培を始めたのは、豊年祭などで使用する五穀を広く知ってもらうため。母校の黒島小中学校にも種を提供。故郷で子どもたちが、島の豊年祭で使用する五穀の栽培を始めている▼豊年祭は、その年の豊作に感謝し、来夏世(クナツユー)の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する祭。五穀が祭りの根幹にあり、伝統の儀式の中で五穀が奉納される▼市内の学校の中には、稲やサトウキビを栽培し、体験学習に役立てているところがある。同様に学校で五穀を栽培し、地域の豊年祭で奉納してはどうだろうか▼昔の人々の生活を支えた五穀を知り、豊年祭との関わりを学ぶことで、子どもたちの豊年祭に対する意識も変わることだろう。(下野宏一)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 16824

Trending Articles