県八重山農林水産振興センター八重山農業改良普及課が9日午後5時46分時点でまとめた台風8号による八重山の農作物被害速報によると、被害額は5591万5000円だった。
内訳は石垣市が総額5051万6000円、竹富町が539万9000円で、与那国町は被害はなかった。
サトウキビの被害額は石垣市で総額3166万円。減収量は1469㌧、被害率は全体の1・8%。竹富町は総額504万円、減収量は234㌧、被害率は0・9%。倒伏や葉片裂傷がみられるが、折損被害は少ない見込み。
野菜類は石垣市で1086万円。被害面積12㌶、減収量は22㌧。同課によると、最盛期のオクラは葉や花蕾(からい)の損傷や一部倒伏で2週間程度は出荷が減少する見通し。
果樹は石垣市で被害総額633万円、被害面積35㌶、減収量は9㌧だった。マンゴーは一部で強風による落下や擦れによる品質低下。このほか、バナナの折損被害やパッションフルーツの落下があった。花きは石垣市の被害総額は163万円、被害面積10㌶。施設への影響は報告されていない。
台風通過後、降雨が少ないことから、農作物への塩害が懸念されている。