教育施設が20〜30年で改築されていくなか、30年を超え50年と老朽化が進む公民館は多い▼宮良公民館も1965(昭和40)年の落成。当時のコンクリート建築は海浜の砂利をスコップの手びねりで固めたもので、だいぶ前からひさしなどの鉄筋がさびて膨張し、コンクリート片が剥げ落ちたりしている。天井も中の様子がうかがえず万一の落下におびえながらの活動▼村では改築へ向けて公民館が資金造成に努めているが、今の時代、分担金や寄付をお願いしても内部の整備費や解体費を賄うのに、精いっぱい▼改築は行政の支援がなくては無理な状況にある。その助成も議会で3千万の上限が引かれ多くは望めず、こうも建築費が要るのでは今後の改築は余計厳しくなるのではないか、そんな声も聞こえてくるようになった▼先日の市議会で石垣亨議員が地域の声を代弁し、津波、台風などに備えた備蓄、避難目的の公舎を公民館としても使えるような仕様にすることで全幅の助成ができないかただしていた。似たような事例で竹富町の新城公民館が先行している。石垣市でもぜひ検討していただきたい▼児童館のような広域サービスも義務付けたらいい。公民館は防災備蓄品の点検管理、広域サービスの代行などを指定管理者として担う。石垣、登野城、新川も改築は迫っている。(仲間清隆)
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