八重山の将来を担う青少年を応援しようと、美ら花グループ創業70周年記念事業実行委員会(委員長・親盛一功代表取締役社長)は4日午後、チャリティー公演を石垣市民会館大ホールで開催した。県大会や全国大会で優秀な成績を収めた小中高校生3校6団体が出演し、日頃の成果を存分に披露した。公演の売上収益の一部は、出演団体の活動・遠征費として寄贈される。
公演は、美ら花グループの創業70年の歩みを振り返る紹介動画から始まり、初の全国大会出場に向けて稽古に取り組む八重山高校女子空手部が気迫あふれる型を披露。
県大会で金賞を獲得した平真小マーチングレインボーが息の合ったかわいらしい演奏や踊りで会場を盛り上げ、全国で最優秀賞に輝いた石垣第二中吹奏楽・マーチングバンド部が貫禄ある演奏や踊りを見せた。
初の全国優勝を遂げた八重高カラーガード部は、部員半数が体調不良となったため、動画での参加。最後は、八重高郷土芸能部が「海とぅ山とぅぬ宝の島」で八重山の自然の恵みや人々の力強さを表現し、観衆の心をつかんだ。
司会は、九州高校放送コンテストで優秀賞に輝いた八重高放送研究部が務めた。
公演会冒頭、主催者を代表して実行委員長の親盛代表取締役社長は「地元の皆さまの力強いご支援やご声援があってきょうまで歩んでこれた。企業理念にもある『地元とともに、地元のために』を心に刻み、これからも一層精進していきます」とあいさつした。
美ら花グループは、1953年に客室16室の宮平旅館として創業し、80年には158室、現在では250室500人収容に拡大。グループ会社に太洋フーズ㈱、太洋リネンサプライ㈱、ミヤヒラ商事㈱、カヤマ島観光開発㈱、ニッサンレンタリース石垣㈱、㈱ゆいがあり、グループ全体で280人余りの職員が働いている。