【東京】第6回カラーガード・マーチングパーカッション全国大会(日本マーチングバンド協会主催)が29日、東京・駒沢体育館で行われ、カラーガード高等学校の部に沖縄支部代表として出場した八重山高校カラーガード部が金賞と編成別最優秀賞に輝き、初の日本一を獲得した。
「Life」と題されたショーには、「コロナ禍という試練の中でそれぞれが、どう人生を強く生きるか」というテーマが込められた。この世に生を受けた喜びを表すかのような、躍動感あるダンスパートから、一体感のあるライフル・セイバートスへと展開され、クライマックスは「人生の輝き」を表す金色のフラッグがステージ全体を彩ると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。ラストは全員が未来への希望を見出す笑顔を咲かせて4分半のショーを締めくくった。
12年連続で全国大会に出場する同部だが、21年と22年はコロナ禍で渡航できず、ビデオ審査での出場となったため、現部員にとっては初の有観客でのステージ。部長の池澤華さん(2年)は「独特の緊張感があって、普段しないミスも出た」と難しさも感じたが、「取り組んできた練習を信じ、皆で踊る感覚を大切にした。日本一を獲れたのは先生や父母、地域のサポートのお蔭」と喜んだ。
1年生の今村舞美さんは「一生に一度あるかの大舞台に立てたことが感動。先輩たちから教わった気持ちを1つにすることを大事に、来年もここに戻ってきたい」と語った。
同部の卒業生で外部コーチの浜渦華衣さん(30)は「コロナ禍での練習や初の有観客という逆境にも負けず、よく頑張ってくれた。子供達の最高の笑顔が全てを物語っていると思う」と偉業を称えた。(小笠原大介東京通信員)