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小中7校、サミットで発表 竹富町で2回目開催

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エシカル商品として作製した蜜ろうラップを紹介する竹富小中学校=2日午後、竹富町役場会議室

 2022年度の竹富町海洋教育サミット(竹富町教育委員会主催)が2日午後、町役場大会議室で開催され、町内7校、児童生徒計60人が参加し、これまで各地区で取り組んできた海洋教育の成果を発表した。各校による発表では12分の持ち時間を使って、身近にある海とのつながりや環境問題について分かりやすく伝えた。サミットは昨年に続き2回目の開催。

 このうち「レッツエシカルアクション」をテーマに取り組んだ竹富小中学校は今年度作製したエシカル商品を紹介。新聞紙バックや月桃石鹸、ビーチグラスのアクセサリー、食べられるスプーンなどを実際に見せながら「今後も活動を続け、昔ながらの風景を未来に残していきたい」と誓った。

 上原小学校はビーチクリーンで収集したごみの種類や統計を発表。北泊海岸、中野海岸、月ケ浜の3地点を比較しながら「地形によって風向きが変わりごみの量が異なる」結果を示した。

 コウフとミジュンをさばいて、マイクロプラスチックが与える影響を調査した大原中学校は「魚の胃の中からプラスチックは見つからなかったが、とった魚はたった一部。いろいろな所の魚を調べたい」と展望を述べた。

 小浜小中学校は島の魅力を守るために▽植林やサンゴを守る活動に参加する▽伝統文化・芸能を引き継いでいく▽島のことを発信する―などに取り組んでいくとした。

 西表小学校はマングローブの根や葉が果たす役割から「人間も生き物もつながっている」とまとめ、同中学校はアップサイクルの積極的活用がごみ減量につながることを指摘した。

 白浜小学校はサンゴの白化調査の結果を報告し、「次世代へ美しいサンゴを残していく」と決意を述べた。船浮中学校はエリグロアジサシの営巣数の調査と仲の神島付近で行ったロウニンアジの標識放流を紹介した。

 開会に先立ち前泊正人町長は「サミットのキャッチフレーズは『隔ての海を未来につながる結びの海へ』。皆さん一人一人が竹富町、世界の未来を支え、人と海が共生できる持続可能な地域・社会の創り手となることを大いに期待している」と述べた。


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