平真小学校(松原範夫校長)の校長室前の「チャレンジ広場」に11日、八重山のチョウやガの標本約100種類が展示され、児童らが興味津々の様子で見入った。
標本は松原校長が義理の伯父で小学校教諭だった故・宮良正さんから約30年前に譲り受けたものや松原校長自身のもので、オオゴマダラやヨナグニサンなど多数が並んだ。
松原校長は約20年前に竹富小学校で教諭をしていた際、ツマグロゼミに関する資料の編集と執筆を手がけたことがあり、同日午前に開いた集会で当時の様子を紹介。その資料のほか、チョウやガの標本も見てもらい、学習に生かそうと企画したという。
午前中に標本を設置し、休み時間中に児童が気軽に見られるようにした。授業を終えて同広場前を通った児童らは「すごい!」「標本がたくさん!」と目を輝かせた。
6年生の中村直夢君(12)は「標本のメモにオオゴマダラが日本で1番大きいと書いてあり、初めて知った」と感想。平良鈴音(りんね)さん(11)は「いろんなチョウの標本があって驚いた。見たことはあるけど名前が分からないチョウもおり、勉強になる」と話した。
松原校長は「子どもたちの学習に生かされ、宮良さんも喜んでいると思う」と語った。標本は多目的室に移動させ、当面の間展示する。