新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりに開催された第19回石垣島マラソン。フル、ハーフ、10㌔合わせて1477人のランナーが出場し、風光明媚な島内を駆け抜けた。沿道からは、各種目のランナーを見守り、励ます市民の姿が。今年は新型コロナの影響からか、家族や友人同士での応援が多くみられ、団体での応援は控えめだったようだ。
ハーフの難所、急勾配が続くバンナ公園西側では、下地愛心ちゃん(3)、結大ちゃん(6)兄弟がぶどうや塩ラムネを配り、ランナーを後押し。家族総出で応援に駆け付けた。
母・愛さんは「家族で盛り上げられたらと思って、昨日からコースを考えて準備した。すごく楽しく応援しています!」と明るくランナーを励ました。
フル35㌔地点の宮良では、石垣市民吹奏楽団(青木武雄代表)のメンバー8人が、フルートやトランペット、トロンボーンなどで豊かな音色を奏でながらランナーを鼓舞。
自身もトライアスロンの選手だという青木代表は「ランナーの表情を見ながら、全7曲のレパートリーの中からどれが一番力になるか考えて選曲している。アスリート同士、がんばってほしい」とエールを送った。
各地点のエイドステーションでは、市民によるボランティアスタッフが、水やコーラ、軽食などを渡し、ランナーを後押し。
白保では、白保中2年の生徒たちも、ボランティアでごみを回収しながら「がんばってください」と応援した。
同中の新里皐君(14)は、ランナーの走り去る姿を見て「かっこいいなと思う」と笑顔。「最後までたどり着いてほしい」と願った。荻堂和久君(同)も「頑張っている人を見ると応援したくなる。社会の先生も走っているから、通るのが楽しみ」と胸を躍らせた。
県外からフルマラソンに参加した30代女性は「地元の応援が励みになって、最後までがんばれた」と力をもらった様子だった。