JAファーマーズマーケット八重山ゆらてぃく市場(幸喜英信店長)は2日、2011年4月9日のオープンからの買い物客(レジ通過客)が100万人を超えた。開店から約3年3カ月、営業日数では1138日目で大台を突破した。1日平均の利用客はオープン年度の759人から13年度は971人に伸びた。買い物客の増加などで店内の売り場が手狭になっていることから、同市場では15年度に店舗拡張を計画している。
買い物客は今年3月末までの3年間で92万8288人、売り上げは計14億6025万円。100万人達成は7月ごろを見込んでいたが、4月以降も前年度を大幅に上回るペースで客足が伸び、予想より1カ月早く100万人に達した。
同市場は、開店から5年後の来客数の目標としていた36万人を4年後の14年度に前倒しで設定した。
会員は当初の300人から532人(5月末現在)に拡大。生産者会の大島正嗣会長は「会員が増えると同時に品目も増えている。地産地消で新鮮で安心な農産物を出荷されるようになっており、今後も食の安全を第一に頑張っていきたい」と決意を新たにした。
幸喜店長は「売り場が狭くなっているため、来年には店舗の拡張を計画しており、さらに品目を増やしていきたい」と話している。
同市場は3日から2日間、100万人突破記念セールを開催する。
■100万人目は宮良政美さん
JAが記念品贈る
JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場で100万人目の買い物客となったのは、2日午前11時すぎにレジを通過した宮良政美さん(55)=石垣市真栄里=。場内アナウンスが告げられると、びっくりした様子をみせ、JAから贈られた記念品に笑顔をみせた。
宮良さんは週1回、ゆらてぃく市場を利用。この日は孫の大谷和歌ちゃん(9カ月)らとともに離乳食に新鮮な島野菜を使おうと来店。「野菜が新鮮でいろんなものがある。調味料やパンなどもあるので利用するのが楽しみ」と話した。
宮良さんの前後となった上野泰子さん(東京)、井上亜紀さん(長野県)にも記念品が贈られた。2人とも観光で滞在中のサプライズ。「ホテルでここが一番いいと聞いたので来ました。また来たい」「お土産を買いに来ました」と話した。
宮良さんには1万円相当、上野さんと井上さんには5000円相当の記念品がプレゼントされた。
セレモニーでJAおきなわ八重山地区本部の又吉建夫本部長は「100万人達成は皆さんのおかげ。これからも盛り上げてもらいたい」と感謝した。