石垣市の64歳以下を対象とする新型コロナウイルスワクチン一般集団接種の1回目が29日で終了した。対象者の接種率は60.4%、先行接種の65歳以上らを含めると68.6%だが、総人口に対する同率は59.1%と集団免疫が獲得されると言われる7割に届いていない。このため市は8月9日から同15日まで追加接種を行うことを決め、30日から予約の受け付けを開始する。
1回目接種最終日は平日として過去最高となる910人が受け、7月9日からの3週間で対象者の60.4%に当たる1万9417人が受けた。65歳以上の高齢者や医療関係者などの接種も合わせると2万9348人が接種を受けたことになり、接種対象の12歳以上の68.6%が少なくとも1回目を終えた。
接種率は65歳以上の90・1%に対し、64歳以下で60.4%と伸び悩んでいることから2回の追加接種を行う。1回目は総合体育館メインアリーナで8月9~15日、2回目は健康福祉センターで同30日~9月5日。予約は30日午前9時から8月13日までインターネットで。対象はまだ1回目を接種していない市民。12歳から18歳までの接種券は8月10日前後に発送する。
中山義隆市長は29日、市役所で会見し、「今回の接種以降はワクチンが潤沢に入ってくるわけではない。今回追加の日程で打つようにしてほしい」と協力を求めた。
一方、市内には住民票を移していない住民が2~3千人程度いるとして「健康福祉センターで『住所違い接種』の手続きをして接種を受けてほしい」と呼び掛けている。
市医療コーディネーターの境田康二かりゆし病院長は「県外からの観光客は全員が新型コロナを持っていると思って接してほしい。特にデルタ株は若い人も重症化する。自分や地域を守るためにも接種を」と訴えた。