【那覇】2021年「海の日」海事関係功労者表彰式典が27日、那覇市内ホテルであり、八重山から2団体4個人が受賞した。海の絵画コンクール表彰式も行われ、石垣中学校3年の上地椛凜さんが銅賞に選ばれた。
国土交通大臣表彰で海LOVEネットワーク、海上保安庁長官表彰で白保魚湧く海保全協議会、海上保安協会八重山支部幹事の丸尾剛氏、海上保安協力員の上勢頭保氏、第11管区海上保安本部長表彰で同支部副支部長の大松宏昭氏、洋上救急協力者として県立八重山病院医師の酒井達也氏が受賞。表彰式には上勢頭氏と酒井氏が出席した。
上勢頭氏は1974年から海上保安協力員や海上防犯連絡員を務め、海上パトロールをはじめ防犯に関する啓発活動や海洋環境の保全に尽力。理事長を務めるNPOたきどぅんでサンゴ礁保全の活動も実施。西表島西側の仲の神島の監視員も13年務めている。
酒井氏はことし3月に石垣島南東の海上で発生したパナマ船籍貨物船乗組員の洋上救急要請を受けて救急診療を行い、人命救助に貢献。石垣海上保安部によると、ヘリコプターでの搬送で会話もしづらく言葉の壁もある中、迅速に対応。ことしの急患搬送21件のうち7件に関わった。
上勢頭氏(71)は「海洋汚染や地球環境の悪化は待ったなし。少しでもよくなるような努力や指導を行っていきたい」、酒井氏(34)は「とても光栄。今後も海上保安庁と協力関係を結びながら、離島住民が安心して過ごせる環境を一緒に作っていけたら」とそれぞれ語った。