八重山地方は6月下旬から雨の少ない日が続いており、石垣島製糖㈱(松林豊社長)はサトウキビへの影響を懸念、葉の黄変やロール現象が発生する前の早めの散水を呼び掛けている。
同社によると、石垣島内の地域によってはロール現象が生じる兆しが出ており、水を必要とする生育旺盛期にあたるため、被害の発生を懸念する。
多宇弘充取締役農務部長は「ことしは3~4月の萌芽期に適量の雨が降り、出来がいい。今は、キビが大きく成長する生育期で水が必要となる。葉が青いうちの散水が効果的」と協力を呼び掛ける。
この日、白保のサトウキビ畑では朝から散水車が稼働。畑に向けて放水銃で大量の水をまいた。
沖縄気象台によると、石垣島では6月28日以降、まとまった雨が降っていない。西表島や波照間島、与那国島などでも少雨傾向が続いている。
八重山地方の向こう1週間は、期間のはじめは太平洋高気圧に覆われておおむね晴れ、その後は湿った空気や気圧の谷の影響で曇りや雨の降る日が多い。
最高気温と最低気温はともに、期間のはじめは平年並みで、期間の中頃からは平年並みか平年より低く、降水量は平年並みとなる見込み。