高齢者(65歳以上)向け新型コロナウイルスワクチンの「個別接種」が石垣市内の基本型接種施設で始まる。開始するのは、かりゆし病院(境田康二院長)と石垣島徳洲会病院(池原康一院長)。かりゆしは今月31日、徳洲会は来月14日からそれぞれ行う。個別接種は、かかりつけ医に持病などを相談し安心して接種できることが利点といえる。
両院は院内に超低温冷凍庫を設置した基本型施設。徳洲会の池原院長によると、コロナワクチンと異なる予防接種や通院で薬の投与を必要とする高齢者もおり、個別でないとリスクが高い人もいるという。「糖尿病やぜんそくなど基礎疾患を持っていて、集団接種が不安な方はかかりつけの医師や救急処置が施せる医療機関で個別接種を受けてほしい」とし、集団・個別のいずれかで接種を呼び掛けた。
接種や予約のスケジュールは次の通り。
【かりゆし病院】
今月31日から接種開始(予約制)。接種日時は平日午後4~5時。1日あたり接種数18人。
電話か窓口のみで予約対応(電話83―5600)。予約条件▽かりゆし病院通院者▽接種券付き予診票が届いている65歳以上▽集団接種に申し込みしてない者―。車いすなどで集団接種会場に出向くことが困難な市民らは相談に応じる考え。
【石垣島徳洲会病院】
来月14日から(予約制)。接種日は平日午後。1日あたり接種数30人。
診察時、同院ホームページ、電話(88―0123)で予約可能。予約条件は接種券付き予診票が届いている65歳以上。
両院とも予約に空きがある。今後、超低温冷凍庫を保有していない市内クリニック(サテライト接種施設)へワクチン配分も出てくるため、接種人数の変更も予想される。