第46回花と緑のラン展示会(主催・八重山蘭同好会、後援・八重山毎日新聞社)が7日、石垣市民会館展示ホールで始まった。会員が丹精込めて育てたラン約90点が展示されている。八重山毎日新聞社社長賞のラン大賞には、カトレアを出展した明末敏生さん(76)=新川=が選ばれた。今回の受賞で3度目の大賞。
明末さんのカトレアは育成から約15年経過し、1カ月前に開花したばかり。前内原用吉会長が英国王立園芸協会に登録した人工交配種「八重山ゴールド」のフラスコ苗から育ててきた。
育成の上で気を付けたことは日差しと風通し。明末さんは「小さな苗だったので太陽を遮るためにガーゼで防いだ。風通しが悪いと虫が付くなど育ちが悪くなるので気を付けた」と振り返る。
また、「咲いた時はすごくうれしかった。1カ月前に咲いたがよく展示会までもった」と感想を述べ、「ランは子どもを育てるようなもの」と魅力を語った。今後の目標については「半分は交配種だが、次は原種に切り替えていきたい」と話した。
前内原会長は明末さんについて「会員の中でも真面目で、よく手入れされている。まさに一流だ」と太鼓判。全体の総評では「栽培技術が向上し、レベルが上がっている。原種から改良種まで豊富にそろっている」と話した。
展示会は8日まで。時間は午前9時30分から午後5時。大賞以外の結果は次の通り。
▽金賞=当山全秋(バンダ・ラメラータ)▽銀賞=石垣孫靖(カトレア)、西里豊吉(同)▽銅賞=浜田弘美(同)、前内原用吉(バンダ・ゴールドスター)、當銘光成(バンダ・ラメラータ)▽栽培賞=明末敏生(カトレア)、前内原用吉(バンダ・ラメラータ)▽奨励賞=松島和代(コウトウシラン)、入嵩西その子(カトレア)▽特別賞=穂刈譲(アンスリウム)