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石西会を吸収合併 社会福祉法人で県内初

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石西会の吸収合併を発表する社会福祉法人偕生会の轟一盛常務理事(中央)、南風見苑の山口嘉嗣施設長(左)、石西会の平良彰健氏ら=17日午前、県庁

 【那覇】特別養護老人ホームや小規模多機能型居宅介護など本島を中心に福祉サービス事業を展開する社会福祉法人偕生会(安里政晃理事長)=那覇市=は17日午前、県庁で会見を開き、西表島上原の社会福祉法人石西会(平良彰健理事長)を吸収合併し、4月1日から事業を継承していることを発表した。偕生会によると、社会福祉法人の吸収合併は県内初。

 石西会はこれまで特別養護老人ホーム南風見苑とデイサービスセンター南風見苑を運営してきたが、2015年の法改正で要介護3以上の人しか老人ホームに入れなくなったことで申し込みが減少。

 さらに夜間搬送の難しさなど医療的リスクの高さや人材不足、身元引受人が石垣島や本島で生活しているケースの増加などを背景に、空所率が目立つように。30人の定員に対して年間24~25人と、入居率は80%にとどまっている。

 2017年から18年ごろ、竹富町を通じて偕生会に相談があり、吸収合併に至った。

 石西会運営時の職員は施設長を含めて全員残留し、労働条件や給与も変えずに事業を継承。偕生会の轟一盛常務理事は「地域の福祉サービスを確保し、質の高い形で提供し続けたい。安定的な運営に向けて総力を挙げる。いい先例となるように現場と連携しながら頑張っていきたい」と意欲を語った。

 山口嘉嗣施設長は「生まれたところで最後まで過ごしたいという福祉の原点を考えると、(南風見苑は)島にはなくてはならない施設」と同施設が果たす役割を強調。平良理事長は「県内各離島はさまざまな課題を抱えている。安里理事長が離島にもしっかりと目を向けられていると聞き、安心して任せられた」と話した。


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