きょう2月14日は「バレタインデー」。世界各地でカップルが互いに贈り物をして愛を誓い合う日とされている▼日本では、神戸市の洋菓子メーカーが1931年に商品カタログでチョコを「愛の贈り物」として紹介したのが始まりとされ、現在まで女性が好きな男性にチョコレートを贈り気持ちを伝える風習が続いている▼だが、近年は「本命」のほかに、友人や職場内などの「義理チョコ」、「女性同士」、女性が自分用にチョコを買うケースも増えている、という▼楽天インサイト株式会社(本社・東京都世田谷区)がことし1月に全国の20~60代の男女1000人を対象に実施した調査で、女性の56・5%がチョコなどを渡すと回答。渡す相手は配偶者や恋人などのパートナーが8割を超え、思いを寄せている人は3・6%という少数の結果が出た。義理チョコも約3割いた▼一方、バレンタインデーに何らかのプレゼントが欲しいと回答した男性は35・4%と前年から約2割減ったという。ホワイトデーでのお返しが面倒だ、というのが背景にあるのかもしれない▼しかし、たとえ「義理チョコ」だと分かっていても、もらうとうれしいもの。この日ばかりは、普段、めったに甘い物を口にしない男性陣もチョコをほおばり笑顔が広がることだろう。(下野宏一)
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