地域メディアコンテンツの制作促進やデジタル映像クリエイターの育成を目的に動画作品を募集する「沖縄デジタル映像祭2018」(総務省沖縄総合通信事務所など主催)のCM部門で、八重山商工高校商業科情報ビジネスコースの3年生4人が制作した作品「繋がる幸せ」が企業賞に輝いた。
制作メンバーは仲里稔樹君(18)、上地ひかりさん(同)、末吉涼夏さん(同)、前津有希さん(同)。同部門は企業・団体PRのCMがテーマで、4人は沖縄セルラー電話㈱のCMを、ことしの7月から9月にかけてユーグレナモールで撮影。地元を離れた息子に母親からメッセージが届き、つながることの大切さを感じさせる内容となっている。
制作段階でデータの保存ができなくて作り直したり、時間がなく音楽が付けられなかったりと、4人にとっては未完成のまま提出する形となったが、「音が付いていなかったことで、逆に引き込まれるという高い評価をいただいた」(同校の高山沙織教諭)という。
部門はCMのほかに超短編と短編の計3部門あり、同校によると、132点の応募があった。同校からはCM部門に同コースの生徒4人一組の5作品を出品した。
仲里君は「審査員から評価をいただき、賞をもらえるとは思っていなかったので、聞いた時は本当に驚いた」と感想。末吉さんは「大変ではあったが、いい思い出になった。何通りか撮って、見やすさや角度など一番いいものの組み合わせを話し合って決めた方がいい」と後輩に助言した。
高山教諭は「芸大や専門学校などからの応募もある中で、同じ土俵でこれだけ戦えたのはすごいこと」とたたえた。