八重山の特産品が勢ぞろいする2018八重山の産業まつり(同実行委員会主催)が3日、石垣市民会館中ホールで開幕した。4日まで。午前11時の開場と同時に多くの市民が訪れ、各ブース自慢の一品を買い求めた。出展ブースを竹富町と与那国町も加えて拡大、出展業者は昨年の34から35に増えた。木工や陶芸などの体験コーナーも充実させ、子どもからお年寄りまで幅広い客層の来場が目だち、初日からにぎわった。
会場には各島々の焼き物や農水産物の加工品が所狭しと並び、来場者の目をひいた。
このうち、西表島古見でウコンの加工品販売を行い、農家民宿を営むマナ農場の石原和義さん(52)は「離島ブースを拡大しないと島の事業者の出展は増えない。産業まつりは島の魅力を発信する場なので、離島からの出展が増えてほしい」と話す。
実行委員は今回から来場者の動線をスムーズに確保するため、出展スペースを中ホール外まで拡大。運営スタッフも増やして来場客へのインフォメーション機能の強化に取り組んだ。
会場に訪れた60代の女性は「好きな焼き物を買いに来たが、離島の商品にも目を奪われて買いすぎた。毎年、楽しみにしているまつり」と喜んだ。
実行委会長の黒嶋克史石垣市商工会長は開会のあいさつで「住民に愛用されてはじめて商品が大きく成長できる。3市町で生産された『世界へ羽ばたく』地域の一品を手にとって試してもらいたい」と呼び掛けた。