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与党議長、きょう選出 与那国町議会

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県内外メディアから今後の対応について取材を受ける外間守吉町長(左から2人目)=30日午後、町長室

 【与那国】議長選出が難航している与那国町議会(定数10)は30日、事態収束に動きだした。与党側の要望で教育長人事案を議会の議決を経ずに処理する専決処分に踏み切る構えを見せていた外間守吉町長が県への疑義照会を踏まえ「係争に発展する可能性がある」として断念、これに与党も理解を示し、31日に議長を選出することで一致した。1カ月も続いた前代未聞の異常事態は、ようやく幕引きとなりそうだ。

 町議会は午前10時に開会したが、直後に与党の大宜見浩利氏が協議を理由に午前中の休会を申し入れた。与党側は午後も休会を求め、祖納の事務所で断続的に外間町長と金城信浩副町長を交えて協議した。

 教育長人事の専決処分については、県庁に派遣していた職員が、地方自治法第179条4項では「議会において議決すべき事件を議決しないとき」に専決処分を行うことができるが、「長の認定が客観的に誤っていれば、処分が違法となる」と説明した。

 このため教育長人事を専決処分すれば、その妥当性をめぐって町長の責任が問われ、訴訟につながる可能性もある。県側からは「最終的な判断は自治体の長だが、議会の議決が望ましい」との意見があったという。これを受け、外間町長は与党議員の説得に当たった。

 外間町長は八重山毎日新聞の取材に「今後、係争に発展することも含むことから、(与党議員が)納得してくれた。明日にも与党議長は誕生する」と述べた。再度、少数与党で厳しい町政運営を強いられることになるが、「大きな争点はないので問題ない」とし、「町民には苦痛な思いをさせて申し訳ない」と頭を下げた。

 与党の一人は「(与党側が)折れるという形で野党に交換条件などは出さない。31日には無条件で与党から議長を出す。(議長の)人選はこれから」と話した。

 野党議員は「慣例に沿って与党から議長を出す結果になるが、推移を見守りたい」としている。

 町議会は31日午前10時から再開して議長選を行う。29日までの議長選の総回数は98回。


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