石垣市議改選後初の9月定例市議会は28日、開会し、現職13、新人6、前・元職3の22人が4年の任期を開始した。与野党勢力は13対9。最大の焦点は、12月定例会にも提出される可能性のある陸上自衛隊配備予定先の市有地処分をめぐる採決となる。定例会では初めに議長選が行われ、5期目の平良秀之氏(48)が選出され、第22代議長に就任した。公明から議長が誕生するのは初めて。副議長には4期目の石垣亨氏(55)が就任した。当局側からは議案23件が上程された。会期は10月17日までの20日間で、一般質問は同10日から土日を除いて4日間。
正副議長選は、年長者の新垣重雄氏を臨時議長に無記名投票で行われ、平良氏が12票、仲間均氏が10票を獲得。平良氏には仲間氏を除く与党12人、仲間氏には本人と野党9人が票を投じた。副議長選では石垣氏が12票、長浜信夫氏が9票。1票が無効だった。
平良議長は「議場は、市民の負託を受けた議員が市民生活の向上、地域の課題の解決に向け、一般質問を通して当局側と真剣に議論を戦わせる場。議長として円滑に議事運営ができるよう誠心誠意頑張る」と抱負、石垣副議長も「市民福祉向上のため精いっぱい努力する」と述べた。
正副議長選をめぐっては与党側の調整が長引き、合わせて2時間7分にわたって空転した。
県後期高齢者医療広域連合議会議員に箕底用一氏、八重山広域市町村圏事務組合議会議員に長浜信夫、仲間均、友寄永三、我喜屋隆次の4氏、市都市計画審議会委員に井上美智子、宮良操、石川勇作、石垣達也の4氏を選任した。
各常任委員会の委員は次の通り。
▽総務財政委員会=砥板芳行(委員長)、花谷史郎(副委員長)、石川勇作、石垣亨、長山家康、平良秀之、宮良操、内原英聡
▽経済民生委員会=箕底用一(委員長)、東内原とも子(副委員長)、米盛初恵、石垣達也、井上美智子、大濱明彦、新垣重雄
▽建設土木=我喜屋隆次(委員長)、友寄永三(副委員長)、後上里厚司、仲間均、砂川利勝、前津究、長浜信夫
▽議会運営委員会=仲間均(委員長)、宮良操(副委員長)、友寄永三、米盛初恵、砥板芳行、箕底用一、我喜屋隆次、新垣重雄、内原英聡、長浜信夫